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夏型過敏性肺炎って?
「夏型過敏性肺炎」とは、6〜10月ごろの夏場をピークに、高温多湿な地域、特に西日本で多く見られる病気です。
夏型過敏性肺炎の原因は、主にトリコスポロンというカビです。
キッチン、洗面所、風呂場などに増殖すると言われていますが、現代において、最も多い繁殖場所のひとつが、エアコンなのです。
冷房中のエアコンの内部は、湿度が高く、空気中のホコリやチリを吸い込むため、カビの繁殖にはとても適しています。。。
残念ながら、どんなに高機能なエアコンでも、冷房を使っていれば、エアコン内部にカビは必ず生えてしまいます。(>_<)
最近では、このカビの繁殖してしまったエアコンの風を吸い込むことによって、夏型過敏性肺炎を発症するケースが増えています。
夏型過敏性肺炎の特徴。
今回、お伺いしたお宅でも、お子さんの症状が、この「夏型過敏性肺炎」の症状にピッタリ当てはまりました。
以下のような特徴があります。
・エアコンのついてるリビングに来ると、ものすごく咳き込む。(時には吐くんじゃないかというくらい…)
・リビングを離れると治まる。
・学校や病院に行っても咳は出ないので、原因がわからない。
そこで、奥様が気になってエアコンを覗いてみると、エアコン内部に黒い斑点状のものを発見。コレはカビ???
「普段から、かなり掃除をしているので、まさか!という感じでした」。。。とのこと。
寝室のエアコンを覗いてみると、使用頻度が少ないためか、目に見えてカビらしきものは見えない。。。
寝室では、咳きこまない。
リビングだけで咳が出る。
原因はコレかも…(ノД`)
ということで、ご依頼に至ったというわけです。
施工事例より。
【2011年パナソニック製 CS-561CEX2-W】
いわゆる、「自動お掃除機能付き」の高機能エアコンです。
しかし、「お掃除」してくれるのは、表面の埃を取るフィルターのみです。
実際には、フィルターで取りきれない細かなホコリやチリが、エアコン内部に吸い込まれ、それを栄養源にしてカビが発生します。
これは、構造上、どうしようもない事実なのです。。。
分解した内部は、ご覧の通りです。
黒い斑点状のものは、カビです。
左側にある、黒い羽の付いた筒状のものが、風を送り出しているファンです。
ココにも、大量のカビを含んだホコリが付着しています。
このファンがクルクルと高速で回転して、風を送り出すので、ファンに付着したカビや埃も一緒にお部屋に飛び散ってしまいます><
この空気を吸い込むことで、過敏性肺炎の原因となってしまうのです。
アップにするとこんな感じ・・・
目に見えない、空気中の埃や雑菌がこんな形に変身してしまうのですね・・・
恐ろしいです。。。
ちなみに、こちらのお客様のお宅は、毎日、掃除をかなりされているという事で、とても綺麗にされていました。
小さなお子様もいらっしゃったので、清潔な空間をとても上手に維持されている様子でした。
エアコンが、こんなに汚れてるんだから、部屋が汚いんじゃないの???
と、思われてる方がいたら、残念ながらそうではありません・・・(^^;;
何故カビが生える?どうすればいいの!?
カビが生えてしまう原因は、高温多湿なエアコン内部の環境にあります。
そして、目に見えない空気中の雑菌をエサにして、どんどんカビが繁殖してしまうのです。
今回のお客様のように、掃除をマメにされていて、お部屋を綺麗に保たれていても、目に見えない空気中の雑菌までは取りきれません。
もちろん、おそうじをマメにされることは、とても素晴らしいですし、カビの繁殖を抑える大きな要因になります。
でも、なぜ今回、こんな風にカビが繁殖してしまったのか?
エアコンの構造上、(特に最近の高機能エアコンは、構造が複雑でカビが生えやすい傾向にあります。)どうしようもない部分もあるのですが、今回のお客様宅のカビの発生は、
「使用頻度」と、「換気」が大きな要因になっていたと考えられます。
原因分析と対策について。
私なりに原因の分析と対策についてお話しします。
まずは、気になったのは「使用頻度の高さ」です。
原因①エアコン使用時間が長い
ご家族がエアコンが大好きで、少しでも暑いとエアコンをつけることが習慣になっていたという事。
そして、出かけるときも、帰ってきて暑いと嫌なので、エアコンは付けたまま出かけるなど、エアコンをつけている時間が長いということ。
※短時間(1時間程度)の外出なら、付けたままの方が電気代の節約になるそうですし、そこまで問題ないと思われます。
近年の猛暑では、日中にエアコンをつけないで過ごすのは危険ですし、エアコンをつけたり消したり頻繁に行うのも電気代の観点から、あまりおススメではありません。。。
対策としては、
①出来る限りエアコンの要らない時間帯(早朝や晩など)は、エアコン以外(扇風機を使ったり、窓を大きく開けて風通しを良くする)の方法で涼を取ること。
②長い時間出かけるときは、換気扇や、換気機能を付けてエアコンは消して出かけること。
を、お勧めしたいと思います。
原因②空気の流れが滞っている
次のポイントは「換気」です。
大きな窓がお部屋の2面にある、風通しの良いリビングでしたが、
普段、あまり窓を開けて換気することなく、エアコンを付けっぱなしにしていることが多かったようです。
ただでさえ、湿気のこもりやすいエアコンですから、カビを抑えるためには、お部屋の換気をして、少しでも風の流れを良くし、湿気を籠らせないようにすることが大切です。
お部屋は綺麗でも、空気の流れが滞ると、カビの増殖を促してしまいます。
先ほどの対策と重なりますが、対策としては、
①少しでも涼しい時間帯の早朝などに、出来るだけ窓を開けて換気をし、空気の流れをつくること。
②出来る限り換気扇を回したり、24時間換気などの機能も、オフにせず、回しておくこと。
を心掛けて頂きたいと思います。
カビの発生を少しでも遅らせるために・・・(エアコン完全分解クリーニング・施工事例)
【2011年パナソニック製 CS-561CEX2-W】
当店の、エアコン完全分解パーフェクト洗浄は、文字通りエアコンの部品を全て取り外し、徹底的にキレイにする方法です。
一般的なエアコンクリーニングでは、表面的な汚れしか落とせませんが、(※詳しくはコチラを参照ください)当店では、全ての部品を取り外して、汚れを目に見える状態にしてから綺麗にしていくので、エアコン内部のカビを完全に取り除くことが可能です。
※クリーニング後。表面から見えない内部のパーツの汚れも、完全に取り除きます☆
※風を送り出すファンも、バッチリ リセット完了です!☆
カビは、少しでも残っていると、再発するまでの繁殖スピードがとても早くなります。
換気や、使用頻度を抑えるなどの対策をして、少しでもカビの発生を遅らせていただくためにも、まずは、しっかりと現状のカビを取り除き、新品のような状態にしたいと思います。
その為には、一般的なお掃除屋さんが行う「エアコンクリーニング」では不十分で、完全分解クリーニングだからこそ、徹底的にカビを除去できるのです。
また、当店の「エアコン完全分解パーフェクト洗浄」の特徴は、エアコンを持って帰らずに、その場で綺麗に出来ることです。
メーカーや空調屋さんが行う、オーバーホールは、一旦エアコンを取り外し自社や工場に持って帰ってから洗って、また取り付けに来ます。
なので、1週間近くエアコンが使えないことも考えられます。
エアコンを使わないシーズンならイイですが、夏場にエアコンを使えないのはキビシイです・・・
当店の、「エアコン完全分解パーフェクト洗浄」は、エアコン本体を持ち帰らずに、その場で(お客様宅で)完全に分解して綺麗に出来る技術なので、当日クリーニング完了後、すぐに使って頂けます^^
まだまだ、出来る業者が少ないため、お待たせしてしまうことも多々あり、恐縮ですが、少しづつ広めていきたいと考えています。
私たちに出来ること。
残念ながら、カビの発生は現在のエアコンの構造上、仕方のない部分があります。。。
冷房時のエアコンの内部は、空気を冷やすために、大量の水分を発生させます。
そこに、空気を吸い込めば、埃や目に見えない雑菌をエサにして、カビは繁殖してしまいます。
どう考えても、エアコンの内部は、最もカビの発生に適しているのです。
問題は、「まるでカビが生えないかのような、宣伝や謳い文句」でエアコンを販売していることにあると、私は思います。
カビを抑える機能や、節電効果など、様々な性能がアップしていることは事実だと思います。
しかし、カビが生えないと思っていたエアコンのカビが原因で体調が悪くなったりするなんて、不意打ちのようなもので、憤りを感じてしまいます。
当店に出来ることは、発生してしまったカビを取り除き、快適にエアコンを使って頂けるようにする事ですが、これからは、少しでも多くのお客様に、正しい情報を伝えていくことも大事なことだと思っています。
そして、カビに悩まされる人が少しでも救われるように、力になりたいと思います。
☆「エアコン完全分解パーフェクト洗浄」の詳細は、こちらから☆