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業務用洗剤はよく落ちる!という勘違い・・・
今や、インターネットで業務用洗剤も、誰もが買えるようになりました。
「業務用」と書いてれば、
よく落ちる?
強力?
キケン?
量が多い?
そんなイメージでしょうか。でも、業務用と一般用の境目って
とても曖昧です・・・
おそうじセミナー等では、お伝えするのですが、いくら業務用の洗剤や、よく落ちると有名な洗剤を使っても、
基本的なことを知らないと、効果が出ないことも多々あり、場合によっては、お家を傷めてしまうことになります。
普段のお掃除においても、知っておいて頂きたい、そして、おそうじを正しく楽しむために大切な以下の3つのことについて、お話していきます。
①汚れの性質
②対象の素材の特徴と、注意点
③使う洗剤とツールの性質
面倒だと思うかも知れませんが、この3つの組み合わせを間違うと、効果が出なかったり、
傷めてしまったり、効力が充分に活かせないのです。。。
逆にいうと、この基本を押さえておけば、おそうじのレベルは格段にアップします!
基本は、九九を覚えるようなものです。あとは、掛け算の桁が増えていくだけ。
経験を積んで、応用が利くようになると、プロのレベルに近づいていきます^^
汚れの性質について
①乾いた汚れ②湿った汚れ③べたつく汚れ④固まった汚れ⑤シミになっている汚れ
上記の中で、洗剤を使用するのは
③以降の汚れになります。
①はドライモップや、掃除機などを使います。
乾いた汚れは乾いたまま取るのが基本です。 濡らしてしまうと、効率が悪いからです。
②の、水だけで落とせる汚れは、出来れば洗剤は使わずに、水拭きだけで落としましょう。
気になる方は、アルコールなどで拭き取るようにしましょう。
さて、③以降の汚れには、性質によって使い分ける必要があります。
代表的なのをお伝えすると、
酸性の汚れ=油汚れ、皮脂汚れ、手あか、など、べたつくような汚れ。
アルカリ性の汚れ=水垢、尿石、雨垂れ、などの硬質な汚れ。
こういった、汚れを洗剤のチカラで落とすという事は、中和とか、分解という化学の世界です。
例えば、酸性の汚れ(油汚れ)には、アルカリ性の洗剤で、化学変化を起こし、汚れを落とします。
だから、酸性の汚れに、酸性の業務用洗剤を使っても、何も変化が起きず。。。
「業務用なのに、汚れが落ちない~」となるのです^^;
物理的に、クレンザーや研磨剤などで落とす場合も、まず、化学的なアプローチを行ってからでないと、 効果が十分に発揮できません。
簡単にまとめると、
べたつく汚れは、酸性なので、アルカリ性の洗剤が効果的。
硬い汚れ(水垢などの固まってるもの)はアルカリ性なので、酸性の洗剤が効果的。
あとは、洗剤にはPH(ペーハー)値というものがあって、これで、強弱を表しています。
中性が、6~8で真中。中性より低い数字、5~0が酸性で、0に近いほど強い酸性を表します。
中性より高い数字9~14がアルカリ性で、14に近いほど強いアルカリ性を示しています。
一般的に業務用とか、強力と言われるものは、強い酸性だったり、アルカリ性だったりします。
もちろん、 強力ということは、その分リスクも高く、汚れ以外にも対象物を傷めてしまう危険性があるので、使い方には十分注意が必要です。
本当のプロクリーニングとは、そのあたりの、汚れと材質の見極めを間違わずに正確に対応できるという事です。
なので、「業務用の強い洗剤しか使いません!」とか「安全な成分の洗剤しか使いません!」という、おそうじ屋さんは
汚れを落とすリスクを把握していなかったり、落とせない汚れが多かったりします。
そんなことも、おそうじを依頼するポイントにして頂ければ幸いです^^
次回は、対象の素材の特徴と、注意点について書いていきます^^
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